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2025-07-26
東京都現代美術館「アートと音楽ー新たなる共感覚を求めて」



開催場所
東京都現代美術館 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
開催時期
2012年10月27日~2013年2月3日
イベント概要
デジタル機器の発達により、音楽とイメージが手軽に楽しめる現在、アートと音楽の間には密接な関係をみることができます。今を生きるアーティストやミュージシャンは、ディスプレイ上で音楽とイメージあるいは映像を境なく扱うことで、表現に連続性をもたらしています。本展では総合アドバイザーに坂本龍一氏を迎え、音楽から影響を受けた絵画や彫刻、サウンド・インスタレーションなどの表現を通して、新しい「共感覚」を提示します。
今回は、オノセイゲン+坂本龍一+高谷史郎 3名による作品《silence spins》に静科のSHIZUKA Stillness Panel Sを採用いただきました。茶室をイメージし、《silence spins》の中に入ると会場の音(ピアノ、人の動き、かすかな光等)がわずかに遅れて聴こえてきます。吸音効果により、室内の反響が抑えられていることと、遮音効果により外の音が聞こえなくなる原理を効果的に使用いただきました。わずかな光の差込と吸音効果による静寂な空間で周囲からの音に触れることができ、限られた空間に無限の宇宙を想像することができます。《silence spins》はパネル工場の組立式のため、本展示会以外でも海外展示会(アラブ首長国連邦 シャルジャ)にも展示をしていただきました。
「人に限らず、視覚より先に聴覚による空間を把握しているのは明らかである。ダイレクト音と反射音により音源の距離、方向、空間を認識してる。視覚はそれを確認しているにすぎない。視覚障碍者でもエコーロケーションのような訓練で、直接に脳の中の視覚野に情報が届けられる。これは無意識のうちに誰もが日常生活で使用している感覚でもある。」 オノセイゲン
公式URL
東京アートミーティング[第3回] アートと音楽 ―新たな共感覚をもとめて
東京都現代美術館 Profile:
東京都現代美術館は、現代美術の振興を図り芸術文化の基盤を充実させることを目的として1995年3月に開館いたしました。約6,000点の収蔵作品を活かして、現代美術の流れを展望できるコレクション展示や大規模な国際展をはじめとする特色ある企画展示など、絵画、彫刻、ファッション、建築、デザイン等幅広く現代美術に関する展覧会を開催しています。また、美術関連図書資料総数28万冊を揃えた美術図書室を備え、美術に関する情報提供、教育普及を目的としたワークショップや各種講座や講演会等の美術を広める活動を行っています。
常に動き続けるコンテンポラリー・アートを肌で感じることのできるスペースです。