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2025-07-26
長野県立美術館「第Ⅱ期 みんなのアートプロジェクト展 配置訓練 細井美裕+比嘉了」





マルチチャンネル音響によって空間そのものを意識させるサウンドインスタレーションや、舞台公演、自身の声の多重録音を特徴とした作品制作を行う細井美裕と、リアルタイム3Dグラフィックス、コンピュータービジョン等の高度なプログラミング技術による幅広い制作活動を行っている比嘉了による映像音響作品を公開しました。
【開催時期】
2023年7月15日~2023年9月10日
【開催会場】
長野県立美術館 交流スペース 長野県長野市箱清水1-4-4(城山公園内・善光寺東隣)
【ご相談内容】
交流スペース内に、音響と映像の作品を展示したいとのご相談を細井様より受けました。スペースの特質上、室内で音が反響しやすいため、音響のコントロールとしてSHIZUKA Stillness Panel Sをご採用いただきました。交流スペース用の既存の間仕切りをくり抜き、SSPを取り付けることで、室内の不要な反響を低減させ、視聴者に対し的確な音と写真の展示を体験いただくことができました。すぐ外が通路となっておりますので、作品を鑑賞しているときに他の方の声が入ってしまう懸念もありましたが、吸音効果とパネルの遮音効果の影響で、静寂な空間で作品鑑賞ができるようになりました。今回は、展示会終了後も間仕切りとして使用をいただいております。パネル自体の厚さは33㎜のため、間仕切りの厚さ70㎜の内部に十分おさまる厚さとなり、また、吸音効果以外にも、遮音性能もあるため、間仕切りの性能向上にもつながりました。
細井 美裕様 Profile:
1993年生まれ、慶應義塾大学総合政策学部卒業。多重録音作品のほか、マルチチャンネル音響をもちいたサウンドインスタレーションや舞台作品など、空間の認識や状況を変容させる音に焦点を当てた作品を制作。近年は国内外でアーカイブ、リサーチベースのプロジェクトに取り組む。
これまでの展示にBarbican Centre(ロンドン)、IRCAM(フランス国立音楽音響研究所)、長野県立美術館、ロームシアター京都、愛知県芸術劇場、日比谷公園、国際音響学会、NTT ICC、YCAM、など。
比嘉 了様 Profile:
1983年生まれ.プログラマー,ヴィジュアル・アーティスト.リアルタイム3Dグラフィックス,コンピュータ・ヴィジョンなどの高度なプログラミング技術と多種多様なプロジェクトに関わった経験を活かし,インスタレーション,舞台演出,VJ,ライヴ・パフォーマンスなど幅広い制作活動を行なう.2015年ラボ・スペースbackspacetokyoを立ち上げる.近年の代表的なプロジェクトに,第64回NHK紅白歌合戦Perfume「Magic of Love」(2014/コンピュータ・ヴィジョン,メイン・システム),坂本龍一+真鍋大度《センシング・ストリームズ—不可視,不可聴》(2014/ヴィジュアル,メイン・システム),「Meme City: Hacking Realities Media Art Festival」(2015/VJ)など
長野県立美術館 Profile:
1966年「長野県信濃美術館」として開館し、90年に東山魁夷館を併設。以来50数年を経て全面改築し、2021年4月「長野県立美術館」と名称も新たに生まれ変わりました。新たな建築のコンセプトは「ランドスケープ・ミュージアム」。国宝善光寺門前のまち並みや信州の自然と調和した景観をお楽しみいただけます。