新宿ピットイン

【導入場所】

新宿ピットイン 様

【住所】

〒160-0022
新宿区新宿2-12-4アコード新宿 B1

【URL】

新宿ピットイン

【導入製品】

SHIZUKA Stillness Panel SDM 900

【コメント】

新宿ピットインは今年60周年を迎える世界的にも希少なジャズクラブです。

日夜ジャズを基本としつつ、とてつもなく幅広い多種多様な音楽が演奏されています。1年365日中358日昼の部と夜の部の公演を組んでいますので1年間における公演数は、716公演にも及びます。これはおそらく世界的に見ても類を見ない公演数でしょう。その全ての公演でミュージシャンが全力で演奏する素晴らしい音楽をオーディエンスが「納得する音」にとどまることなく「生で聞く感動的な音楽体験」を提供する一助となることがPAオペレーターには要求されます。

ライブですからエンジニアに与えられる時間は、ごくごく限られています。搬入〜セッティング〜サウンドチェック〜本番〜撤収。限られた時間の中で様々に生じる問題を最短距離で解決していかなければならないのですが、その様々な局面においてSHIZUKA Stillness Panel SDMは即座に効果を発揮してくれるので重宝しています。ステージ上はごく限られたスペースしかありません。ドラムセットのキックとコントラバスがあまりに近すぎる、というあまり喜ばしくないセッティングに往々にして直面します。まず前提として、ミュージシャンが演奏しやすい位置で演奏していただきたいので、目線であったり、立ち位置での聴こえかたであったり、ミュージシャン側がその位置が良い、ということであればそのセッティングの中で、エンジニアが工夫をしていかなければなりません。

2025年8月28日  吉野弘志さん(Bass)の「NBABA trio」のライヴレコーディング

コントラバスとキックとの間にパネルを置くだけで最低限欲しいセパレーションを手に入れることができました。これは私自身がPAオペから録音もして、自身で現在ミックス中ですが、ポストプロダクションの中で、よりそのありがたみを感じるところです。コントラバスはあえてダイナミックマイクのSennheiser MD421で録ることによってより、パネルで得られる静音性と相性が良く感じます。

2025年8月11日 「岡沢 章 BAND」のライヴレコーディング

ベースアンプの下のキャビネットから出てくる100Hzや150Hzの突出するポイントを軽減してくれました。これは様々なマイクに入り込むのでドラム側をスピーカーのすぐ近く、ピアノ側はパネルのすぐ近くにあるサウンドホールに突っ込んでいるマイク(録音はaudio technica / AE5100 、PAは、SHURE SM57)の収音における整音効果を望んだものでした。弊社の菊地昭紀が現在ミックス中です。

2024年12月27日 大友良英さん・須川崇志さん・石若駿さんのセット

コントラバスの収音にNEUMANN U67ということで先ほどの吉野さんのセットより、より全面的にキックの前面にパネルをおいてあります。こちらは、Sony Music Studioの鈴木浩二さんが録音・ミックス・マスタリングを担当して、現在、大友良英 “序 Old and New Dreams Chapter-1”というタイトルで発売中です。

2022年2月23日、鈴木良雄さんのリーダーバンド「The Blend」のライヴレコーディング 

渡辺貞夫さんやArt Blakey’s Jazz Messengers など国内外の様々な有名グループを歴任してきた日本を代表するベーシスト鈴木良雄さんのリーダーバンド「The Blend」のライヴレコーディングの模様です。レコーディングエンジニアは弊社の菊地、当日のPA オペレーターは私です。2022年4月に、鈴木良雄 The Blend「Five Dance」(二枚組)として、CDにて既にリリースされています。SHIZUKA Stiliness Panel SDMをピアノ周りとドラム周りに使用しております。ピアノはこの位置にこのパネルを設置することによって、ピアノの下方からの反響と壁からの様々な反響を整えてくれています。ドラムとベースの間に設置したパネル、厳しい条件下にあるベースのライヴレコーディングにおけるマイク収音を大いに助けてくれました。特にベースリーダーのバンドにおけるベースの収音において大いに助けられました。日常的な使用例としてはギターアンプやベースアンプの後ろに置くことが多いです。

また、以前からバーのあたり、低音が溜まるのを改善したかったのです。2023年9月、バーカウンターの下(見えないエリアですが)にSHIZUKA Stillness Panelをブロック状のを壁のように組み合わせてみたら、ベーストラップとして低音が落ち着きました。

ライヴレコーディングにおける3例をもって、いかに様々な状況の中でSHIZUKA Stillness Panelが効果を発揮して、問題を解決、あるいはやわらげてくれているか、お分かりいただけるかと思います。ライヴレコーディングだけでなく、様々な局面でSHIZUKA Stillness Panel SDMに助けられています。ありがとうございます。

新宿ピットイン 渡辺 貴彦(WATANABE Takahiko) 

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Shinjuku Pit Inn (新宿ピットイン / 株式会社新宿マルミ)


神奈川県厚木市金田492-1